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田中将大 海外の反応 ヤンキーズ [スポーツ]




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田中将大 海外の反応 ヤンキーズ


「Go、Tanaka!」

 
どこからか威勢のいい掛け声が上がった。


ヤンキースに鳴り物入りで入団した田中将大投手が
トロントの敵地でデビューのマウンドに上がったとき、
ニューヨークのスポーツバーには
ヤンキースファンが集結していた。

 
場所はマンハッタンのミッドタウン
にある人気のスポーツバーでのことです。


長いカウンターには約30席、テーブル席は1階と2階に
分かれ20席以上が並ぶ巨大店舗に大型スクリーンの
薄型テレビが8台設置されたその店は、試合開始前から
大勢の客で混雑していたそうだ。


あまりの混雑で席に座れず立ち飲み
している客も多かったほどである。

 
その中にはもちろん、ヤンキースの帽子やジャンパーを
身につけているファンが目立っていたのだ。


熱狂的なヤンキースファンは、常にチームの帽子や
ウエアを身につけているのですぐにわかるようだ。


30代くらいのある白人男性は、あの松井秀喜氏が
活躍した09年ワールドシリーズ制覇の記念スタジャンを
着こみ、アジア人のガールフレンドと一緒に来ていたのだ。


田中は今や、ニューヨークでは最も有名であり、最もよ
く話題に上がるヤンキースの選手となったのだ。


7年1億5500万ドルという新人としては破格の
超大型契約で入団し、前評判は上がりっぱなしです。



田中将大.png



マンハッタンのタイムズスクエアにある球団グッズ
ショップでは、ショップの入り口付近の一番目立つ
場所に田中のレプリカユニフォームとTシャツが
ディスプレイされ、球団のイチオシ選手となっている。

 
その田中が、開幕から一体どんな投球を見せて
くれるのか、ニューヨークのファンは、デビュー戦を
心待ちにし、その日スポーツバーに繰り出していたのだ。


そんな中、「Go、Tanaka!」の掛け声が飛んだのは、
田中がメジャーでの第1球を投げたときだった。

 
最初の打者は、かつてヤンキースにも所属し2012年8月に
ドーピングが発覚して50試合の出場停止処分を受けた
メルキー・カブレラ外野手だった。


メジャーデビューの第1球目は93マイル(約150キロ)の
ストレートでストライクを取った。


2球目のボールの後、3球目は変化球です。


カブレラはそれを捉え、いきなり右中間
フェンスの向こう側まで飛ばしてしまったのだ。


「ワオ。カモーン」

 
立ち飲みしながら観戦していた男性が、
巨大スクリーンの画面を両手で指差しながら叫んだ。


田中の投球を固唾をのんで見守っていた
ファンは、いきなり出鼻をくじかれた。

 
だが、その表情には決して困惑や
失望の色はなく、笑みさえ浮かんでいた。


「まあ最初だからね。そんなこともあるさ」とでも

言いたげな寛大さを漂わせていた。


ヤンキースは田中が初マウンドを踏む前の
1回表にすでに2点を先制していたため、
先頭弾を浴びてもまだリードしていたのだから、
見ているファンにも余裕があったのだ。

 
田中の方も3回以降は立て直し、ファンにとって
安心して見ていられる展開となると、
店内はざわつき始めていた。


ビールを飲みながら仲間と談笑しつつ試合を
観戦していたヤンキースファンはすっかり
リラックスし、試合もそっちのけで仲間との
おしゃべりに夢中になっていたからだ。


店内にはカップルの姿も多く、酒のグラスを片手に
試合観戦もそっちのけで
イチャついている男女の姿もあったぐらいだ。

 
実はこの日、ヤンキースと同じくニューヨークを
拠点にするNBAのニックスがプレーオフをかけた
大事な一戦を戦っていたため、店内のテレビの
半分はニックスの試合を映していた。


ニックスがリードするたびに歓声や拍手も起こり、
混雑した店内ははっきりいってカオスな状態です。


ヤンキースファンはまだシーズンが始まったばかりで
余裕があるのか、実のところそこまで入れこんで
試合を食い入るように観ている人は少なかったのだ。

 
それでも田中が好投し、最終的に7回を6安打無四球
3失点(自責2)、8奪三振でデビュー戦を見事勝利で
飾ると、その場にいたファンも拍手喝さいで沸いた。


「タナーカ」


誰かがそう叫ぶと、別のファンは、

「今季はプレーオフに進出するぞ」

と雄叫びを上げていた。

 
田中のデビュー登板について、辛口といわれる
ニューヨークメディアも総じて好意的に伝えた。


CBSスポーツ電子版は

「タナカのデビューは大成功。彼に多くの投資を
したヤンキースは、申し分のない見返りを得た」と

書き、ESPNニューヨーク電子版は田中を

「リアル・ディール(本物)」と呼んだ。


かつて「リアル・ディール」というあだ名を持っていた
のは最強の名を欲しいままにした元ヘビー級王者の
プロボクサーのイベンダー・ホリフィールドだが、
同サイトの記事は

「ヤンキースは自分達のホリフィールドを
見つけたのかもしれない」と

最高の賛辞を贈っている。


ヤンキースの試合中継を放送しているラジオ局
WFANのスポーツトーク番組パーソナリティーは、
先頭弾を浴びるなど乱調だった立ち上がりから
見事に立て直したことに注目し

「最初はケイ・イガワかと思ったが、
期待に応える投球だった」と

ユーモア交じりに話していた。

 
ヤンキースファンの声も、多くは好意的で

「非常に期待の持てるデビュー戦だった」

「彼の速球は最速で94マイル(151キロ)出たし、
スローカーブも素晴らしいし、スプリッターは
手が着けられない。そして何より大事なのは、
彼のコントロールは最高だってことさ」

「悪い立ち上がりからあれだけ
立ち直ったのが凄い」

「タナカはまったく心配ない」

 
ニューヨーカーは、この日のデビュー戦を見て
すっかり安心したようだった。


もちろん

「相手チームのエースと投げあって
いたとしたら、どうだったか」と

厳しい目を向けるファンもいるが、いずれにせよ
今年のニューヨークで最も注目され、最もファンの
間で語られるのが田中であることは間違いない。


この日の試合中、田中がカブレラに先頭打者
本塁打を浴びた直後、カブレラの米ウィキペディア
ページには

「2014年4月4日、カブレラはメジャーで
最初にマサヒロ・タナカと対戦した打者となり、
先頭弾を放った」という

項目が速攻で付け加えられていた。


それだけ注目度の高いデビュー戦だったのだ。


クレバーなマー君は、アメリカでも活躍するでしょう。



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